いつも当店をご利用いただきまして有り難うございます。
知ってるようで知らない、【ディスクロードメンテナンス】についてご紹介いたします。
本日は、【ディスクロード(クロス、MTB)のブレーキパッド&ローターの交換目安】です。
「ディスクロードを購入してみた」または、「ディスクロードの購入検討中」だけれども、
実はメンテナンスに関してよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
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ディスクロードのブレーキパッドって交換するの?
![サイクリスト](https://oshigamo.com/wp-content/uploads/2020/08/sports_man.png)
ずっと乗ってるけど、
ディスクロードのブレーキパッドやローターって交換したことないな~これって大丈夫!?
後半では、「ディスクブレーキのブレーキパッドやローターの交換の目安」についてご紹介いたします。
ご自身の自転車で確認してみて、該当するようでしたら早めに交換をおすすめします!
現在、ディスクロードにお乗りいただいている方も、
これからご購入を検討されていらっしゃる方も参考にしていただければ幸いでございます。
![オシガモ店長](http://oshigamo.com/wp-content/uploads/2019/06/tencho-1.jpg)
サイクルショップオシガモは、1947年創業
スポーツ自転車は、千葉県で2番目の1967年から始めています
店長 押鴨和範 プロフィール
・この道一筋27年スポーツバイクメカニック(2020年現在)
・元JCF公認日本代表チームメカニック
(日本のトップ選手が集うレースでメカニックを務める)
ディスクブレーキに関して、
MTB全盛時代から現在のロードバイクがディスクブレーキ化される今日まで
ディスクブレーキのメインテナンスに携わっております。
ディスクロードの事でお分かりにならない事がございましたら、
お気軽にご相談いただければ幸いでございます♪
ディスクブレーキのパッドは、減ってることに気づきにくい!?
最近の自転車雑誌では、ディスクロードの特集を目にすることが多くなりました。
また、各自転車メーカー様でもディスクロードモデルの割合が多くなってきており、今後もロードバイクのディスクブレーキ化は進んでいく傾向にございます。
非常に制動力が高く、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれる「ディスクロード」。
そのパフォーマンスを維持するのも低下させてしまうのもお手入れ次第でございます。
![オシガモ店長](http://oshigamo.com/wp-content/uploads/2019/06/tencho-1.jpg)
ブレーキというパーツは整備不良の場合、
命にかかわるパーツでございます。
「やっぱり良く分からない?」と不安を抱えながら作業をされるのであれば、
信頼のおけるショップにお持ち込みいただき
作業ご依頼された方が宜しいかと存じます。
突然ですが、「ご自分の自転車のブレーキパッドを見たことありますか?」
リムブレーキの場合、ブレーキパッドの摩耗を確認するのは容易です。
パッドが摩耗するとブレーキレバーの引きしろが大きくなるので
交換のタイミングにお気付きいただけると思います。
ディスクブレーキの場合は、パッドがキャリパーの中に入っているため外見からでは確認しずらいです。
ディスクブレーキの特性上ブレーキレバーの引きしろが補正されるので
知らず知らずのうちにパッドが摩耗し、
ブレーキから異音が生じ初めてパッドが減っていることに気づく・・
という方が多いのではないでしょうか?
ディスクブレーキのパッドは、
走行中回転しているブレーキローター(円盤状の板)を両側から挟み込み制動させるので、
制動時に非常に重要な役割を果たすパーツです。
ご自分の自転車のパッドの状態をご確認いただき、
必要であれば早めにパッドを交換して下さい!
できれば、
ディスクブレーキに関して経験豊富な信頼のおけるショップで
ブレーキパッドの確認を含めた定期的に点検をしていただく事をおすすめいたします!!
と言っても、こんな方もいらっしゃると思います。
![サイクリスト](https://oshigamo.com/wp-content/uploads/2020/08/sports_man.png)
ディスクブレーキのパッドって、
どこにあるかよく分からないんですけど・・・
そうなんです。
ディスクブレーキのパッドってキャリパーの内側に入っているので分かりにくいですよね。
下の画像赤い矢印がブレーキパッドです。
ご自分の自転車でも是非、確認してみてくださいね!
あなたのディスクブレーキのパッドこんな状態になってませんか?
左が摩耗した状態のディスクブレーキのブレーキパッド
右が新品のブレーキパッド
左が摩耗した状態のディスクブレーキのブレーキパッド
右が新品のブレーキパッド
手前が摩耗した状態のディスクブレーキのブレーキパッド
奥が新品のブレーキパッド
パッドの厚みの違いお分かりになりましたでしょうか?
ディスクブレーキのパッドは、
キャリパーの中に入ってしまっているので確認しずらいです。
なので、定期的に確認しておかないと上記のような状態になり、
「パッドから金属部分が剥き出しになり、制動時に火花が散る」
「最悪の場合、ブレーキが効かない」
なんて事にもなり兼ねません。
ディスクブレーキのパッドが薄くなると、オイルにも影響が出る
パッドの薄さはオイルにも影響を与えます。
①パッドが薄くなる
↓
②パッドの出しろを調整するピストンに熱が伝わりやすくなる
↓
③ピストンを通して伝わる熱がオイルに伝わる
↓
④オイルが劣化する
以上の様に、
ブレーキパッドが薄くなった状態が続いてしまうと、
オイル交換のサイクルを早めてしまいます。
そろそろ交換!? ディスクブレーキパッドこれが交換の目安!
ディスクブレーキのパッド交換の目安①厚みで確認する
パッドの厚みが0.5mm以下になったら交換です。(シマノ様ディラーマニュアルより引用)
https://si.shimano.com/pdfs/dm/DM-UABR001-04-JPN.pdf
ディスクブレーキのパッド交換の目安②ディスクブレーキ制動時の音で確認
ブレーキ操作時にこんな音なってませんか?
「キーキー」、「ギーギー」
こんな音がなってしまっていたら、
ブレーキパッドが完全に摩耗し、
ローターとパッドプレート、金属同士で接触している状態です。
直ちにパッドを交換する必要があります。
シマノ様ディーラーマニュアルにも掲載しております。
「ブレーキ操作時に音が発生したら、ブレーキパッドが使用限界まで摩耗した可能性がございます」
(シマノ様ディラーマニュアルより引用)
実は減ってるディスクブレーキローターの交換目安
これはディスクブレーキのローターです。
画像の様にローターに筋が入っていたり、
パッドが接触する部分とそうでない部分に段差が出来ている場合には
摩耗がすすんでいます。
パッドの摩耗は想像できますが、実はローターも摩耗しているのです。
「ディスクブレーキローターが摩耗して厚みが1.5mm以下になるかアルミ面が出てきた場合、
ただちに使用を中止し販売店または代理店へご相談ください。
ディスクブレーキが破損し転倒する可能性があります」
(シマノ様ディラーマニュアルより引用)
以上、ディスクブレーキパッド&ローターの交換の目安でした♪
まとめ
ディスクブレーキのパッド&ローター交換の目安のまとめ
①ブレーキパッドの厚さで確認
・パッドの厚みが0.5mm以下になっている
②ディスクブレーキ制動時の音で確認
・ブレーキ操作時に異音がする
③ローター交換の目安
・ローターの厚みが1.5mm以下になっている
![オシガモ店長](http://oshigamo.com/wp-content/uploads/2019/06/tencho-1.jpg)
整備不良のブレーキは、
ご自身だけでなく他者も事故に巻き込む恐れがございます。
ご自身のディスクブレーキが
どんな状態になっているか良く分からないという方は、
信頼のおけるショップ様に自転車を持ち込み、
ご確認いただいた方が宜しいかと存じます。
もちろん当店でも承らせていただいております!
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