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「ディスクロードの魅力 ~ディスクロードの選び方 前編」についてお伝え致します!
「ディスクロードに乗ってみたい」、「ディスクロードって何がいいの?」、「ディスクロードって良く分からない」・・・。
ディスクロードに関して、こんな思いを持っていらっしゃる方もいらっしゃいますよね・・。
ディスクロードに興味はあるけれど、何だか良く分からないので、従来のモデルがやっぱり安心する・・・というお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、自転車の技術は日進月歩し、新しい技術が取り入れられた商品が販売されています。ロードバイクのディスクブレーキ化もその一つです。
今日の話題は「ディスクロードの魅力」です。
ディスクロードの魅力について、紐解いていきましょう🎵
サイクルショップ オシガモでは、MTB全盛時代から現在のロードバイクがディスクブレーキ化される今日までディスクブレーキのメインテナンスに携わっております。ディスクロードの事でお分かりにならない事がございましたら、お気軽にご相談いただければ幸いでございます♪
ディスクロードの魅力って何でしょうか?
「ブレーキの効きがいい」
一般的にはそんなイメージですよね。でもそれだけでしょうか?
・レバーの引きの軽さ
・雨の日でも制動力が変わらない
・フレームの自由度が上がり、タイヤ幅の選択が拡がる
・ホイールを軽量化できる
・重心が下になり安定感が増す
そして、ディスクブレーキにするメリットで欠かせないのが👇これです。
・ディスクブレーキとスルーアクスルの相乗効果
ディスクロードの魅力
さて、ここから本題。ディクロードの魅力について詳しくお伝えいたしましょう。
軽い力で制動できる
何といってもワイヤー引きのブレーキレバーの引きの軽さは魅力です。実際に触ってみるとお分かりになるのですが、その軽さはワイヤー引きのものとは比べ物になりません。
指一本でスッと引けます。ダウンヒルやロングライドに油圧ディスクの威力を発揮します。また、手の力が弱い女性にもオススメです。
ダウンヒル
長距離ライドの終盤戦
ロングライドの帰り道、ブレーキの操作すらしんどく感じることもございます。特にブルベなどの超ロングライドでは、油圧式ディスクブレーキは重宝します♥
女性ライダー
女性は比較的手の握力が弱く、手も小さい方が多いので、軽い力で引けるディスクブレーキはお勧めです!!
※一部の製品では手の小さいお客様に使い易いコントロールレバーが展開されております。
フレームの自由度が増し、タイヤ幅の選択肢が拡がる
従来のリムブレーキモデルの場合、リムブレーキの台座を設けたり、ブレーキ台座部分を強化する必要がありましたが、ディスクブレーキの場合、強化するのはディスク台座が装着されるリアエンドやフォークエンド周辺部分。それ以外は比較的自由に設計することができます。
タイヤを太くできる
ロード用キャリパーブレーキの場合、選択出来るタイヤの幅が少なかったのが現状です。
ディスクブレーキの場合、その制限が少ないためフレーム設計の自由度が広がります。従来のロードバイクでは考えられない太いタイヤも装着できるようになりました。
エンデュランス系のディスクブレーキモデルでは、32Cのタイヤが純正で標準装着されています。ロードバイクなのに、エスケープ等の街乗り系クロスバイクより太い32Cです!35C(35mm幅)のタイヤを装着することが出来る製品もございます。
タイヤを太くするメリット
・空気がいっぱい入るので乗り心地が良い(クッション効果)
・安定感が良くなる
・ディスクブレーキの制動力に負けないグリップ性能
走りに応じたフレームを作れる
ディスクロード 👉 リムブレーキが装着されていた部分を強化する必要がない
👉強度設定値内であれば、その部分を軽量化したり薄くしたりできる。
GIANTが展開するモデルに例えますと、DEFYシリーズはディスクブレーキ化により自転車の特徴を鮮明にできたロードバイクです。フレーム後ろ三角の部分で、撓りを効かせ振動吸収性を高めて乗り心地良く仕上げています。
GIANT DEFY に関してご興味のあるかたは、こちらをご覧下さい❗
また、GIANT PROPEL (エアロロード)つきましては、フレーム自体をディスクブレーキ専用設計にし、空力性能を向上させたモデルもございます。
GIANT PROPEL (エアロロード)つきましては、こちらの記事をご覧ください❗
雨の日でも制動力の低下が少ない
通勤・通学の方は、雨の日でもお乗りになられる方もいらっしゃるので、雨の日でも制動力の低下が少ないというのは嬉しいですよね。
リムで擦らせるブレーキの場合、リムが濡れてしまうとどうしても滑ってしまいます。
ディスクブレーキは、ディスクをパッドが挟み込む構造になっているので、雨の日でも制動力が変わりにくく安全に制動することが出来ます。
ホイールを軽量化できる
上記の「フレーム設計の自由度」と重複する部分もありますが、リムに直接ブレーキパッドを擦らせないので、リム側面(ブレーキ当たり面)を強化する必要がないということはリムに軽量な素材を使うことができます。
軽量な素材と言えば、あれです、あれ❗ 「カーボン」。
ディスクロードは、カーボンホイールととっても相性がいいのです。
完成車に純正でついてくるホイールは、アルミ素材のものも多いかもしれません。(GIANT ではADVANCED PRO 以上のモデルケースに関しては、最初からカーボンフレームが装着されております)
重心が下になり安定感が増す
従来のキャリパーブレーキの場合、ブレーキ台座をつける必要があり、その位置はフレームの上部になります。一方でディスクブレーキはフレームやフォークのエンド部分などのフレーム下部に装着するためキャリパーブレーキモデルよりも重心が下になります。
スルーアクスルとの相乗効果
冒頭でもお伝え致しましたが、ディスクブレーキのメリットとして欠かせないのが、「スルーアクスルとの相乗効果」です!
ところで、「スルーアクスル」ご存じですか?
車輪軸の部分になるのですが、👇の画像をご覧ください。
上が一般的な車輪軸「クイックシャフト」
下が「スルーアクスル」です。
一目瞭然。太さが全然違います。
スルーアクスルのメリット何でしょう?
①脱着が簡単!慣れれば数秒でOK
②車輪を確実に装着できる
③ディスクブレーキの制動力に負けない剛性
③の「ディスクブレーキの制動力に負けない剛性」は特に重要です。
ディスクブレーキは、リム式のブレーキに比べ制動時の力が非常に強いため、スルーアクスルのような太い車輪軸でないと制動力が低下してしまうということです。
ディスクロードを選ぶ際には、スルーアクスル方式での固定車輪軸になっているかを確認するのも選択肢の一つになると思います。
ディスクブレーキのデメリット
メリットばかりお伝えしてまいりましたが、ディスクブレーキのデメリットについても触れておきましょう。
ディスクブレーキのデメリット
①フレーム重量が若干重くなる
②価格が高め
③現在使っているホイールやパーツを流用することが難しい
④メインテナンス等、分からない事が多い。
④のディスクロードのメインテナンスに関して、どんな自転車にも言えることですが、ディスクロードの場合には特に注意が必要です。
ブレーキパッドがキャリパーの内部に隠れており、パッドの減り具合が確認しずらくなっております。
パッドが減った状態での走行は大変危険です。パッドの下地まで見えている状態になってしまったら、ブレーキローターとパッドのベースプレートが擦れあい制動時に異音が生じブレーキローターを傷めることになります!
その他、ブレーキホース内にはオイルが充填されているのですが、擦り減ったブレーキパッドではピストンへ熱が伝わりやすくなる為、ブレーキオイルを熱で劣化させます。(制動させる際にディスクパッドが熱くなります)劣化した状態のオイルではブレーキフィーリング(タッチ)が悪くなります。
また、ブレーキオイルにエアーが混入してしまう事も考えられます。
エアーが混入した状態では、レバーを引いてもスカスカの状態になってしまいます。そう、ブレーキが効かなくなってしまうのです。
だから、定期的な点検やメインテナンスが必要なのです。
ディスクロードのメインテナンスに関しては、専用工具を必要とする作業が多々ございます。よく分からないことは専門の知識と技術のあるショップに任せてしまってはいかがでしょうか?
定期的なメインテナンスを行う上でも、ディスクブレーキに関して実績のあるショップとの良好な関係が、愛車を長く良好な状態でお乗りいただく秘訣かもしれません。
ディスクブレーキで気を付けていただきたいことをディスクブレーキあるあるNG集にまとめてありますので、ご興味のある方はご覧ください。
まとめ
本日は、ディスクロードの魅力についてご紹介させていただきました。
・レバーの引きの軽さ
・雨の日でも制動力が変わらない
・フレームの自由度が上がり、タイヤ幅の選択が拡がる
・ホイールを軽量化できる
・重心が下になり安定感が増す
・スルーアクスルとの相乗効果
ライダーにとって嬉しい機能がいっぱいです。
まだまだ従来のキャリパーブレーキモデルも健在ですが、新しいディスクロードを試してみるのもオススメでございます!
サイクルショップ オシガモでは、MTB全盛時代から現在のロードバイクがディスクブレーキ化される今日までディスクブレーキのメインテナンスに携わっております。ディスクロードの事でお分かりにならない事がございましたら、お気軽にご相談いただければ幸いでございます♪
ディスクロードに関してのお問い合わせは
既にディスクロードにお乗りいただいている方も、ディスクロードのご購入をご検討いただいている方もご参考にしていただければ幸いでございます。
サイクルショップ オシガモでは、MTBがディスクブレーキ化された時代の20年以上前から、ディスクブレーキを取り扱っており、ディスクブレーキの取り扱い及びメインテナンスに関して実績がございます。
「ディスクロード」についてのご質問、ご相談につきましては、お問い合わせいただければ幸いでございます!